2005年04月12日

カルテNo.2 −葛藤−

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※写真と記事は関係ありません。




日曜に新聞でこんな記事を発見した。


救急救命士、病院内で違法の除細動を実施

3月、男性救急救命士が心肺停止状態の患者に対し、電気ショックを与える「除細動」を搬送後の病院内で行った。消防本部が8日、発表した。救急救命士法違反にあたるとして、同本部は報告した。

同本部によると、救命士は3月25日午前0時ごろ、119番通報を受け、同市の70代の男性患者を市内の病院に搬送。救急車内で除細動を試みようとしたが、除細動器が作動しなかった。病院に到着後、当直医が別の救急患者の対応に追われていたことから、自らの判断で、医師だけが使用を認められている救急室内の除細動器を使用した。

その後、当直医も除細動を行い、男性の心肺機能はいったん回復したが、翌26日未明に亡くなった。

救急救命士法は、救急車などで搬送する前と搬送時以外、救急救命処置を禁じている。救命士は「違法性は分かっていたが、助けたい一心でやってしまった」と話しているという。

同本部の消防長は「原点に返って再発防止に努めていく。救命士の処分も検討したい」としている。救命士は同法違反容疑で書類送検される可能性もあるが、総務省消防庁は「現場の状況や流れを把握しないと一概に違法とは言えないのではないか」としている。

◆除細動器=救急救命士を含め一般の人が使用できるのは「自動体外式」(AED)と呼ばれるタイプ。機械が心臓の動きを解析し、電気ショックを与えるべき状態であるかどうかを判断、電圧調整も行う。これに対し、医師用の除細動器は、電気ショックを与えるかどうかの判断や電圧調整などを医師が行う。             引用・(読売新聞)

私としては、この救命士のとった行動は医療人として当然の行いであり、非難されるべきではないと思う。(非難的な記載があるわけでもないが)

確かに、違法行為である事は問題である。
この事については当然救命士も違法性は認識しているし、救急救命士法を嫌という程学んでいるはずだ。
しかし、目の前に心停止の人がいて、処置できる医師がその場にいない…。
この時救命士は法≠ェ頭を過ぎり目の前の現実に迫られる。

法≠ゥ命≠ゥ。

このような状況の場合一瞬でしか考える間がない。
その一瞬は救命士にとって長く感じたと思う。

法≠フ範囲内で他にできる事があったかもしれない。
が、「助けたい一心で…。」という気持ちがこの救命士を動かしたのだ。違法であろうと。

それに病院側にも非はある。この救命士がいなければ、しばらく処置されずそのままの状態になっていた可能性もある。
今回、救命士の事が大きく扱われ、病院側としては命拾いしたのではないか。
このような病院はまだ残念であるが腐るほど存在する。

医療に携わっている人間もしくは一般の人間でも、このような状況であればこの救命士と同じ事をしていたであろう。(除細動器の扱いを知っていれば)
少なからず私ならそうする。例え、違法であろうと。

寛大な処遇を。
posted by yogore at 15:18 | Comment(0) | TrackBack(1) | ダークなトーク
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